こんな私もこれまでいくつかの恋をして、何人かの人と付き合ったりもした。
でも、自分から好きになった人にはいつも思いが届かなくて、振られてばかりだった。
告白されてはじまった付き合いはいつも受身になってばかりで、最後まで相手の気持ちに寄り添うことが出来なかった。
相手の気持ちの重さと自分のそれが明らかに違うことには気づいていた。もちろんそれなりに好きという気持ちはあったし、もっと相手の気持ちに応えたいという思いはあったけれど、人を心から好きになるということは簡単なことではなくて、言い聞かせて好きになれるものでもなくて、自分の本当の気持ちがどんどん見えなくなっていった。
私は弱い人間だから、何か辛いことがあるとすぐ人に甘えたくなるし、頼りたくなるし、支えて欲しくなる。相手には何も与えられないくせに、求めようとばかりする。こんなの絶対愛じゃない。
愛されることのほうが愛するより楽で幸せになれるなんて思っていた自分がいて、なんて浅はかだったんだろうと情けなくなった。相手の気持ちを自分の都合のいいように利用して、心のどこかで好きで居てもらえることを当たり前だと思っていた私はなんて傲慢な人間なんだろう。
私には人を愛する勇気も愛される覚悟も足りなすぎた。
恋に関してだけはいつになっても赤ん坊のように幼くて、愛を、あらゆるものを求めすぎてしまう。与えられることに慣れすぎて、惰性になっている。
なんだか最近無性に人恋しくなる時がある。誰かに傍に居て欲しくてたまらなくなる夜がある。
でも今は、この一人でいる寂しさに耐えようと思う。ちゃんと愛せる誰かに出会うまではもう少し大人になっていたいと思う。愛されて与えられる満足感よりも、心底誰かを愛することの幸福感を手にしたいと思う。
わたし、がんばるよ。